
公営ギャンブルと呼ばれるものにも「競馬」「競輪」「競艇」などさまざまなものがあります。
もっとも多くの人がしているものとしては競馬がありますが、競艇も根強いファンが多い人気ギャンブルです。
ここでは管理人が競艇で体験したエピソードを紹介していきたいと思います。
競艇に行ったキッカケ
昔からギャンブル好きな私は最初に競馬からギャンブルを始め、友人の付き添いなどでやり始めたのが「競艇」です。
最初は18頭で走る競馬と6艇しかいない競艇では盛り上がりが違うだろうと思っていました。
そもそも6艇でレースをするのであれば、舟券を当てるのもそう難しいものではないだろうと思っていたのです。
しかし実際に競艇をやってみると驚くほど「勝てない」「当たらない」ものでした。
また、私が競艇を始めたころはまだ一般的に認められているものではなく、客層もそれほど良くなかったイメージがあります。
近年は人気芸人が番組の企画として競艇に挑戦したり、競艇選手が個別に出演していたりすることもあって若い人たちにも認知されるようになってきているように感じます。
テレビコマーシャルでも人気俳優などを起用して爽やかなイメージのものとなってるのもこの効果に関係しているかもしれません。
競艇は一日中「2」を買っていれば勝てる?
私は父親とともに初めて競艇に行きました。
とりあえず舟券を買ったことがなかった私はシステム自体は競馬と同じだということは分かりましたが、その他のことがまったく分からないという状態でした。
そこで予習として「モンキーターン」というマンガを読み込んでから行くことにしたのです。
このマンガは珍しい「競艇選手」を主人公にしたもので、競艇に関してまったく知識のなかった私はこのマンガから競艇の知識を得ていきました。
「エンジン」「プロペラ」「スタート」などを知ったのもすべてマンガからです。
そして最低限の知識だけを持って競艇に挑んだのですが、やはりその程度の知識しかない私はまったく舟券が当たりません。
また、競馬よりも少ない艇数で行われている競艇では配当が競馬ほど規格外の配当になることはまずありません。
そのため、手広く買って当てにいってしまうと「トリガミ」になってしまうことがあるのです。
「トリガミ」は当たってはいるが、配当が安かったために賭けたお金よりも少ないお金が戻ってくる状態です。
色々と買い方を変えたり、新聞を色々と見てみたり、新聞の予想にそのままのっかってみたりと試してみましたが結局負け続けたまま終わりました。
父親はと思ってみると「1日トータルでだいぶプラスだ」と言うではありませんか。
私の父親はギャンブル好きです。
競馬、パチンコ、麻雀、将棋など色々なものをしています。
しかしパチンコ、麻雀、将棋は強かったのですが、競馬や競艇はそれほど強いというイメージはありませんでした。
そもそも競艇をしているということもあまり知らなかったのです。
そこで父親に競艇について聞いてみると、「競艇のことはよくわからん。ただ感覚的に一日中2番の選手を買っていれば勝てる」というまさかのオカルト的な根拠で舟券を買っていたのです。
そして本当に一日中2号艇を絡めて舟券を買っていた結果、プラスになったとのことでした。
これはもちろん何の根拠もない説ですし、その日がたまたまだったという可能性もあります。
ただ、「ああ、こういうことも本当にあるんだな」と思った私でした。
競艇の全通り買いの結果は?
競艇は6艇で競争するレースです。
そのため競馬ほど買い目が多くなることがないという特徴があります。
もっとも買い目が多くなる三連単ですら全通り買ったとしても「120通り」しかありません。
これは競馬などの他のギャンブルと比べてもかなり少ないと言えます。
となると考えるのは「全通り買えば必ず当たるのでは」ということです。
確かに競馬などで三連単を全通り買うのは信じられないくらいの大金を投資しなければいけませんが、競艇では120通りすべてに100円ずつかけたとしても12000円ですみます。
ただここで注意しなければならないのは「競艇は基本的に配当が安い」ということです。
120通りの舟券を買うということは、配当が「120倍以上」の結果でなければプラスにならないということです。
実際にレースのオッズを見ていると三連単でもオッズは100倍までのものが多く、ほとんどはその範囲で決着します。
もしここで決まってしまうと「トリガミ」となって、当たったのに損をするという状態になってしまいます。
1番人気などが1着に来るとそうなってしまう可能性が高くなります。
しかし逆に人気がない選手が勝ったりすれば全通り買っているという強みで確実に高い配当を手にすることができることとなります。
こう考えた結果「一度挑戦してみる」「やはり辞めておく」という選択肢になるのでしょう。
私はどうしてもその結果を試してみたいという欲求があり、「挑戦する」ということを選びました。
一獲千金を狙いたい私は100円ずつ買うのを避けて500円ずつ、120通りで6万円を賭けることにしました。
若かった私にとって6万円は非常に大金であり、なかなか1レースにこれほどの大金を賭けることがなかったので興奮すると同時に「どうしても勝ちたい」と考えていました。
そして全力でレースを選ぶことにしたのです。
私の基準は「荒れそう」ということです。
全通り買って、人気通りに決着してしまうと負けてしまうので荒れてもらわないと困るのです。
そこで決めたのが「1番人気が負けそう」なレースでした。
とにかく高い配当の三連単になるためには1番人気が3着までに来られたらダメなのです。
そのため、1番人気が負けてくれそうなレースを必死で探したのです。
するとそうなりそうなレースがついに見つかりました。
私はそのレースに6万円を賭けることにしたのです。
中央競馬などでは最終コーナーを回った時点で最後方に居た馬が直線だけですべての馬をかわして勝つということがあります。
そのため、ゴールするまで結果が分からないということがあるのですが、競艇は完全に隊列が決まってしまうと、よほどのことがない限りそこから大きく変わるということはありません。
そのためゴール前でドキドキすることはあまりないことが多いのですが、このレースは違ったのです。
揃ったスタートを切った6艇は最初のコーナーに向かっていきます。
そこで1番人気の1号艇が少し遅れたのです。その時点で私は大きくガッツポーズをしていました。
そこからの記憶があやふやになるほど高い配当を期待して早くも妄想が始まっていました。
ふと気が付くとすでに残るは最終コーナーを回るというところでした。
4番人気、5番人気くらいの舟が突き放して1着と2着となるのはほぼ確定だったのですが、問題は3着争いです。
3着争いをしていたのが1番人気の1号艇と6番人気の6号艇だったのです。
その6号艇は飛びぬけて人気がなかったため、6号艇が3着に入れば高い配当が期待できます。
しかし1番人気の1号艇が3着に入ってしまうと配当が安くなってしまいます。
とにかく「6号艇どないかせんかい!」だけを祈ってゴールを見守りました。
するとほぼ2艇が並んでゴールインしたのです。私の目にはどちらが3着かわかりませんでした。
しかし結果は1号艇が3着、私の夢は散りました。
後は配当が120倍以上つくことを祈るだけです。
そしてレースが確定し、配当を見ると・・・「12100円」
500円ずつ賭けていた私の払戻金は「60500円」
あれだけ興奮して500円の勝ちで終わったという素敵な思い出です。
競艇は競馬などよりも艇数が少ないために当たりやすいという特徴がありますが、だからといって「勝てる」というわけではありません。それが競艇の魅力と言えるのかもしれませんが。