マカオで10年以上の歴史を持つグランド・リスボアは、現在も中心的なカジノホテルとして営業を続けています。
グランドリスボアはマカオの高級カジノホテルとしても知られていますが、意外と料金的には安い傾向があるなど、観光客が宿泊しやすいホテルでもあります。ホテルで提供されているサービスの他、現在のグランド・リスボアを巡る情報についても解説します。
グランドリスボアとは?
グランドリスボアは2008年にオープンした高級ホテルで、マカオの中でも最も高い建造物として有名です。
その外観は蓮の花をイメージしたような形となっており、52階建てというタワーマンションのような構造をしています。
グランドリスボアの外観部分にはLEDが取り付けられていて、夜になるとLED照明によって夜空を彩る役割を果たしています。夜景としての価値も非常に高い場所となっており、宿泊できなくても近くに行って夜景を撮影する方法もあります。
グランドリスボア内部にはカジノやレストランが営業していますが、カジノやレストランはホテル開業前から運営されています。ホテルの開業がやや遅れていた影響はありましたが、現在でもマカオの中心的なホテルとして大きな役割を果たしています。
グランドリスボアの施設情報
グランド・リスボアはホテルとしては客室がそこまで多い施設ではありません。
現在客室は430程度であり、大型の高級ホテルが多数登場してきた現在では少ない傾向があります。
ただ、高さという部分は他のホテルには負けておらず、縦に長い構造で様々な施設を取り入れています。
カジノやレストラン以外では、スパや屋外プール、更にはフィットネスセンターが用意されています。
ホテル内であらゆることができるようにしているなど、他の高級ホテルに負けないサービスを提供しています。変わったところではコーヒーショップが営業しています。
ホテルの施設は非常に充実しており、快適な節活ができるようにしています。
グランド・リスボアは開業から10年が経過していますが、今でもサービスの質は高いものがあり、観光客にとっては非常に過ごしやすい場所となっています。
実は宿泊料金がそこまで高いホテルではない
グランド・リスボアは高級ホテルですので、宿泊料金もかなり高いように思われていますが、日本円で10,000円以下で宿泊できる客室もあります。
ホテルへ宿泊するための予算については、そこまで多く確保しなくてもいいのです。
高級ホテルと考えると、数万円程度の宿泊料金が必要と思われていますが、一般的な客室であれば料金は割安となります。
安く泊まりたいと考えているなら、グランドリスボアを検討してもいいでしょう。
ただ、カジノホテルという観点を考えると、宿泊料金は安くしてカジノで使ってもらおうというスタンスであり、宿泊料金が安く設定されているのは、カジノでお金を使うという前提がある程度含まれている部分もあるのです。
グランドリスボアのカジノ情報
グランドリスボアは、当時としてはかなり大きなカジノとして誕生しました。
現在では他のホテルで更に大きなカジノが作られているため、サイズという部分では小さい傾向があるものの、現在でもカジノのサービスは非常に高いものがあります。
カジノで用意されているサービスは以下の通りです。
- カジノテーブル240台
- スロット750台
規模としてはそこまで大きなものではありませんが、混雑していなければ誰でも快適に遊べるようなテーブルが用意されています。
スロットの数があまり多く用意されていませんが、グランドリスボアではテーブルを利用したカジノが中心となっていることもあり、カジノテーブルをなるべく多く配置できるような構造になっています。
グランドリスボアのカジノが初めて行ったゲーム
グランドリスボアの特徴として、マカオで初めてクラップスを提供したことで知られています。
クラップスというのは、サイコロを2つ振って出目によって勝利、または敗北を決めるゲームとなります。
プレイヤーがサイコロを振れるという特徴を持っている他、他のプレイヤーを巻き込んで遊ぶ仕組みを採用しているなど、多くの人数で楽しめるゲームです。
マカオでは他にもカジノが存在していたものの、クラップスを採用しているカジノはなかったのです。これをグランドリスボアが初めて導入したことにより、ゲームによる差別化が可能となり、カジノとしても成功するきっかけとなりました。
現在はマカオのカジノでクラップスが採用されているところも多くなっています。グランドリスボアだけが提供しているという状況は変わりましたが、比較的ルールが簡単で遊びやすいテーブルゲームとして高く評価されています。

グランドリスボアのカジノには高級なものも
グランドリスボアのカジノを代表するのはゲームだけではありません。フロアに置かれているダイヤモンドも特徴的です。
このダイヤモンドには、「スタンレー・ホーの星」という名前がつけられています。
218カラットは傷が入っていないダイヤモンドとしては世界最大級であり、他の地域ではなかなか見られないものとなっています。
スタンレー・ホーの星は常設展示されているため、来場すればいつでも見られます。
金額としてはとんでもないものとなりますので、当然警備などが厳しく行われており、余計な行動をすると追い出されてしまいます。
グランドリスボアの経営状況・コロナ影響
2008年にホテルも含めたオープンを実現したグランド・リスボアは、マカオで長く愛されているホテルとなっています。
オープンしてからしばらくの間、マカオを代表する場所としても知られるようになり、多くの宿泊客を確保することに成功しています。
しかし、2016年頃から経営状況が悪化していると報告されており、2016年に収益と利益が減少、その後も他のカジノホテルとの競争で厳しい状況が続いています。
マカオには多数の企業がホテルを作ったことにより、競争相手が増加してしまったのです。
特にマカオではラスベガス・サンズがホテルを開業したのもあり、大量にカジノホテルが存在します。
その中でグランド・リスボアは競争を勝ち抜いていますが、さらなるホテル建設もあるなど環境としては厳しいものへと変わっています。
更に痛手になったのは2020年の新型コロナウイルスです。
マカオもその影響を多大に受けるようになり、国外の観光客を呼び込めなくなりました。
中国人富裕層がメイン客であり観光客を中心にサービスを提供していたグランドリスボアとしては打撃が大きく、収益の減少が更に深刻的なものとなる可能性があります。
グランドリスボアは経営状況について、明確な情報を提示していません。
ただ、新型コロナウイルスによる影響などもあり、今後は国外の観光客がどれだけ早く戻るかが焦点となるでしょう。
戻るまでに多くの時間がかかってしまうと、グランドリスボアも厳しい状況となります。
グランドリスボアはマカオを代表するカジノホテルとなります。カジノとしてもクラップスを代表的なゲームとして、他にも多数のゲームを提供する楽しい場所となります。
ホテルとしてはあまり宿泊料金が高くない、その上でマカオの夜景を室内から楽しめるという利点があるなど、コスパ面でも非常にいいところです。
カジノを楽しむと同時に、ホテルの施設を大いに使っていける構造なのは非常にいいところでしょう。