「和倉温泉 多田屋」は、石川県七尾市和倉町に位置する、能登半島最古の老舗旅館です。
創業明治18年、鍋島藩最後の藩主の長女が女将を務めた歴史ある宿で、大正ロマンを感じる和モダンな作りの客室や、ヨーロピアン調の客室、能登の海を一望できる絶景露天風呂付き客室など、部屋によって様々な眺望や雰囲気を楽しめるのが魅力的です。能登の新鮮な食材お楽しめる食事も絶品ながら、旅館の方々の心のこもったサービスが心身共に癒しを叶えてくれるという事で先日泊まってきました。
まずはエントランスから。気品あふれるエレガントな廊下を抜けると、
そこには能登の海を180度一望できるロビーが。
笑顔で仲居さんが迎えてくれ、チェックインが終わると早速部屋まで案内してくれました。
今回は、1階にある「貴賓室 利久 囲炉裏付」の客室露天風呂付の部屋に宿泊しました。
お部屋の間取り図です。2人だととても広々。
畳が広がる空間と趣のある囲炉裏、そしてその先には美しい海の景色。
素晴らしいオーシャンビューの絶景に、旅の疲れが一気に癒されました。
お着き菓子には、抹茶と生菓子が用意されていました。上品な味で量もちょうどよかったです
夕ご飯の時間まで余裕があったので、早速露天風呂に。
縁側に出ると、またまた驚く景色が待っていました。そこは能登半島を一望できるプライベート空間。
縁側のすぐ目の前から海が広がっており、まるで海に浸かっているかのような感覚に。
露天風呂のお湯は滑らかで肌触りがよく、とても気持ちよかったです。お水で温度を調節できるので、自分の心地よい温度に都度調整でき、永遠に浸かってられるほどの気持ちよさでした。
和倉の温泉には、こんな効能があるそうです
●和倉の湯 泉質・効能
開湯1200年の名湯、和倉温泉。海で白鷺が身を癒している姿を不思議に思った漁師が「海の中の温泉=湧く浦(わくら)」を発見したのがその始まりです。ドイツの万国鉱泉博覧会で「世界三等鉱泉」に選ばれるほど泉質と薬効に優れた湯です。
●浴用の適用症
神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、くじき、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性婦人症
温泉の流れる音、能登の潮風を感じながら、癒しの空間を満喫しました。
そして、今回一番楽しみにしていた夕食です!
上品に能登ブルーをあしらった和個室に案内いただきました。
早速、専属の仲居さんが本日のコース内容について丁寧に説明してくれました。
本日の献立一覧。
今回は、あらかじめ予約をしていた、多田屋の名物「加能蟹と香箱蟹の“夫婦蟹”セットプラン」をいただきました。
加能蟹、香箱蟹ってご存じですか?
加能蟹とは、石川県内で水揚げされたオスのズワイガニのこと。
香箱蟹とは、11月上旬から12月下旬までの短い期間に限られたエリアでしか獲れないメスのズワイガニのことなんです。
グルメ通の中では大変有名な蟹で、今回はそんな貴重な冬の味覚を堪能しにきたのです!
まずは前菜。能登の素材を使ったお料理は一品一品が上品な味わいで絶品でした。
次に「椀」です。
鶏のポタージュは、柚子の味わいがアクセントになっていて、からだに染み渡るようなほっとする味わいでした。
「冬の里海より」
贅沢な刺身盛りは、どれも新鮮つややかでぷりぷりでした。
そしてこちらが噂の「香箱蟹」です。
メスの小ぶりな甲羅の中に身がぎっしり!
目を奪われる上品さがあり、一口食べると旨みが凝縮されていて、とてもおいしかったです。
外子は初めて食べましたが、ぷちぷちとした食感が絶品でした!
次に、「加能蟹」の温泉蒸しです。能登の加能蟹は水色のタグが目印だそう。
身がぎゅうぎゅうに詰まっていて、とても食べ応えがありました。ふわふわとした身は、とても甘みがあり、こちらも絶品でした!
蟹みそもとてもおいしく、最後は日本酒を入れて甲羅酒も楽しみましたよ。
こちらは、仲居さんにおすすめいただいた地酒の飲み比べセット。
どれも、蟹の風味を引き立ててくれるような味わいでした。
他にも、焼き白子を使ったお料理や、能登牛、能登豚までフルで楽しめるコースとなっていました。
すべてのお料理の質が高く、お腹だけでなく心まで満たされました!
なにより、仲居さんがそれぞれの料理について、とても丁寧に説明してくれ、こだわりの素材を楽しみながら味わうことができました。
部屋に戻ると、布団が敷かれていました。お風呂と夕食を満喫し夜もぐっすりと眠れました。
翌日は、朝から露天風呂に。
昨日の印象と変わって、すっきりとした朝のきもちのよい空気感の中、これまた静寂な空間を味わいながら目の前に広がる能登の景色を満喫しました。
朝食は、昨晩と同じ部屋にていただきました。
素材の味を楽しめる素朴な味わいで、どれもおいしかったです。
胃が重たくならないちょうどよい量でした。
また、前日は夜で気づきませんでしたが、このお部屋からも海の景色が見えました。
朝から気持ちの良い眺めを見ながら食べる朝食が絶品でした。
朝食後は館内のドリンクスペースへ。
ここのスペースからも景色を望め、ドリンクを片手に朝のゆるやかな時間を楽しめますよ。
こだわりのコーヒーや紅茶が飲み放題です。
ドリンクスペースの隣にはお土産ショップも。
休憩のあとは、締めの朝風呂で大浴場に。大浴場も絶景でした!
ちなみに、多田屋では、なんと「釣り」も楽しめるそうです!
今回、私たちは体験しなかったですが、桟橋からや、今回私たちが宿泊した部屋の縁側からも釣りを楽しめるそうです。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
以上、石川県にある多田屋の体験レポートでした。
多田屋の宿泊プランや料理、温泉、スタッフの方々の心温まるおもてなしなど、魅力的な点がたくさんあることが分かりました。
個人的に、何度も泊まりたい宿のひとつに殿堂入りとなりました!
素晴らしい景色とおいしい料理、心地よい温泉でリフレッシュし、温泉周辺の観光スポットも楽しみながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。
多田屋のおもてなしを体験してみたい方、和倉温泉への旅行を検討している方には、ぜひおすすめしたい温泉旅館です。
季節によっても、楽しめる景色が変わる能登の風景は、春、夏、秋、冬、それぞれのシーズンに訪れてみたくなりました。
今回、1泊2日で訪れましたが、十分に楽しむことができ、大人の優雅な時間を思う存分体験した2日間でした!
東京から金沢には新幹線で2時間30分ほどの距離です。
金沢市内からもアクセスが良いので、金沢市内を観光したあとに、多田屋に訪れ、市内での観光で疲れた身体を癒すのもおすすめです。